大阪モノレール彩都東延伸~山手台車庫用地の今~

大阪モノレール彩都東延伸~山手台車庫用地の今~

2021-02-03 0 投稿者: mjws編集

大阪モノレールでは2021年現在、2029年の開業を目指して瓜生堂迄の延伸整備関連する建設が開始されています。

そんな裏で、大阪モノレールでは彩都線の延伸計画が存在したのをご存じでしょうか。

MJWS Monorail channelより未成線 大阪モノレール彩都線東センター延伸ルートについて

参考元:<大阪モノレール>彩都線の延伸断念「採算見通し立たず」
毎日新聞 2017/01/27(金) 11:58配信
毎日新聞は1/27朝刊で、大阪モノレール彩都線延伸計画区間(彩都西~東センター)について大阪府が断念する方針を固めたと報じた。

毎日新聞 2017/01/27(金) 11:58配信

大阪モノレール彩都線については、少なくとも2017年1月までは彩都西駅から延伸し、彩都東地区に位置する東センターまでの延伸計画が存在しました。

以下、本記事内の情報はMJWS編集室(mjws.org)より得ています。

大阪モノレール彩都線東センター延伸の可能性を調査。大阪モノレール彩都線延伸関連ページ

開発整備が進んでいた西部地区(彩都西駅周辺)および中部地区に対し、新たな終点となる予定であった東センター駅周辺(東部地区)では、周辺の使用用途が宅地用地から産業用用地へと変更され、利用者確保、つまり採算の見通しが立たなくなってしまいました。

これが事実上の引き金となり、東センターへの延伸計画は中止となってしまったのです。

山手台車庫周辺の都市計画図

この延伸計画においては、新たな終点となるはずだった東センター駅のさらに奥手に、仮称 山手台車庫と称する大阪モノレール彩都線用の車両基地が設けられる予定だった事をご存じでしょうか。

都市計画図にもしっかりとその名称を刻み、大阪モノレール万博車両基地に続く大阪モノレール二番目の車両基地となるはずだった山手台車庫。計画中止から丸4年がたったいまでも、彩都東地区の造成工事は進められており、今現代車庫用地がどのようになっているのか気になっていました。なお、我々編集室が最後に現地を訪れたのは2017年の12月でした。

2017年12月現在の山手台車庫の様子 (c)mjws.org
写真中央部が車庫用地(計画は2017年に中止)
MJWS Monorail channelより 2017年12月現在の山手台車庫の様子

現コロナ禍および再度の緊急事態宣言の発令によって、当編集室では現地への訪問を控えておりましたが、今回Google earth上でその進捗が確認できましたので紹介させていただきます。

大阪モノレール山手台車庫の現在状況 (c)Google

グーグルアースを使用して、大阪モノレール山手台車庫用地の現在の様子を見てみました。既に造成工事は完了に近い状況にあり、上物の建設を待つ状況にありそうです。

そんな中、大阪モノレールの山手台車庫用地(正確にはだったもの)とはというと、こちらも造成工事が完了しており、その他の区域と同様に上物の建設を待つ状況となっていました。

彩都東部の全景 (c)Google earth
山手台車庫用地 東センター駅側末端部 (c)Google earth

こちらは山手台車庫の入り口方(東センター駅側)。東センター駅および山手台車庫は地下トンネルで接続される計画で、写真中央部には延伸が行われていた場合、トンネルの入り口が顔を出していた(はず)箇所でもあります。

山手台車庫 東センター駅側から見る。 (c)Google earth

東センター駅側から見た山手台車庫用地の現在の様子。両施設は丁度114号線で区切られている状態となっています。

いまさらではありますが、この山手台車庫用地、縦方向差(標高差)が大きくどのような車庫線の線形を想定してたのか気になるところではあります。

記事:Team Tokyo