「魅力を知ろう!モノレールの廃線跡」
2021-06-17通常電車とは2本のレールの上を走っているのに対して、モノレールは1本のレールを走る乗り物を指します。
実はモノレールは2種類に分かれていて、跨座式(こざしき)と言われるレールの上を走るタイプ。そして懸垂式(けんすいしき)と言われるレールの下にぶら下がるような形になるタイプの2種類があります。日本では跨座式を採用している鉄道会社が多いようです。
モノレールは空を飛んでいるような感覚を味わえる為、子供にも喜ばれますよね。
そんなモノレールの廃線もやはり存在しています。ここではモノレールの廃線の魅力をお伝えしていきます。
今では珍しい電車やいくつもの電車に乗る乗り鉄・車両の撮影を楽しむ撮り鉄など様々な鉄道ファンが存在しています。なかでも廃線の人気が出てきたのはここ近年だと言われています。
モノレールの廃線跡の魅力は、現在は運行・使用されていない廃線に夢中になれることではないでしょうか。過去に走っていた車両や風景などを想像し、残っているレールや外壁・トンネルなどを楽しむ。現在でも撤去されずにその街の風景として残されている場合もあります。
また、モノレール特有の楽しみ方としては、下から見上げることでより「ここに昔は列車が走っていたのだなぁ」と風情を感じることが出来るのではないでしょうか。高く残されている廃線跡になんとなくロマンを感じませんか?
そして橋脚と言われるレールを支える支柱だけが残されている場合も。それだけでも頭上に列車が走っていたことが分かりますよね。廃線跡によっては、その環境の影響で苔や蔓・葉などが付いているものもあるのでどれだけ時間が経過しているかも感じられます。
レールなどが残されているそばに、現在運行している路線が見えることもあり過去と現在の両方を見て楽しむことも出来ます。これについては『姫路モノレール』の廃線跡を訪れてみるとよくわかります。
また中には人知れずひっそりと残っているモノレールの線路もあります。『犬山モノレール』は古墳に向かう遊歩道の途中で見られますが、現在はフェンスで覆われており一部しか見ることが出来ません。ただ、そのフェンス越しからでも感じる威厳。この地で長年支えてきたからこその空気があります。
モノレール含む数々の廃線跡は私たちが生まれてくるよりも昔に存在していて、走っている姿を目にしたこともない方もいるでしょう。残された橋脚やレールから見たこともないモノレールの姿に思いを馳せることが出来るのもモノレール廃線跡の特有の他の楽しみ方ではないでしょうか。
最近では廃線跡の上を歩くことも出来るようになってきましたが、まだまだ保存区域として進入禁止となっている場所も多くあります。ましてやモノレールの廃線跡に関しては上を歩いて楽しむことは難しいです。ですが、橋脚に沿って歩いてみたりレールを下から眺めてみたり静かな空気を楽しむことが出来るのではないかと思います。
文章 / 齊藤ももこ