カイロ向けモノレール車両 Alstom Innovia 300 イギリスダービーで完成
2021-07-03カイロで建設が進められている新行政首都線と10月6日市線向けのモノレール営業用車両第一弾が、イギリス ダービーの鉄道車両工場(Derby Litchurch Lane)で完成した。
エジプトで初となるこのモノレール路線向けとしては、2019年に74両の発注が成された。UK Export Finance(UKEF)は、このプロジェクトに17億ポンドの支援を提供し、これは海外のインフラプロジェクト向けとしては最大規模となった。
ボンバルディア社(Bombardier Transportation)※現Alstom、Orascom Construction、およびArab Contractorsのコンソーシアムは、2つの路線を設計、建設、運用、保守を受注。 1つは新行政首都と東カイロ間54kmを結ぶ路線、1つは10月6日市とギザを結ぶ42kmの路線の計2路線となっている。いずれお2023年の開業を予定している。完成すると各方向1時間あたり45,000人の乗客を輸送できる事になる。完成するとこれらは、エジプトでも最大規模となる軌道系交通機関となる。モノレールシステムとしての最高速度は80km / h、所要時間はおよそ60分となっている。
Innovia 300 monorail system
カイロ2路線に採用されるモノレールシステムは、アルストム(契約当時 ボンバルディア・トランスポーテーション(Bombardier Transportation))が提供する跨座型モノレールシステムのINNOVIA Monorail 300 System (CITYFLO 650自動列車制御)。2両ユニット6編成のモノレール車両が運用に就く事となる。全自動運転のモノレールシステムで乗務員は添乗しない。車両の発車停止、ドアの開閉に至るまで全て自動制御となっている。NNOVIA Monorail 300 Systemについては、既にブラジルのサンパウロメトロ15号線(2018年現在一部開業、残区間建設継続中)で採用実績があるモノレールシステムとなっている。KAFD Monorail向けモノレール車両は、カナダのキングストン(キングストン試験線の項参照)で設計され、米国ピッツバーグのボンバルディアの工場で製造される。
mjws編集室(北九州)
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