沖縄都市モノレール社、3両編成化に向けた工事開始。

沖縄都市モノレール社、3両編成化に向けた工事開始。

2021-11-09 0 投稿者: mjws編集

沖縄都市モノレール社は現在2両編成対応としている駅舎について、3両編成対応化工事を開始する。工期は2022年1月より2023年5月まで。同社がホームページで公表した。

沖縄都市モノレール社では、現在2両編成で運用しているモノレールを3両編成化する計画を立てているが、既存の駅舎は現行の2両編成用として整備されている。これらの駅舎について特に2両編成用途して配置されているホームドア等の改装を実施するもの。令和4年1月上旬に計画される浦添前田駅の改装工事開始を皮切りに、令和5年4月中旬までに予定される那覇空港駅の改装工事までのおよそ1年強の工期で工事が実施される。

沖縄都市モノレール“ゆいレール”の3両化を巡っては、てだこ浦西駅までの延伸開業や、近年の外国人観光客の急増を受け検討が進められてきた。同社および近隣市では、沖縄都市モノレール中長期輸送力増強計画検討会議を開催し、2019年に政府へ支援要請を実施、正式に3両編成化が決定する事となった。

 2020年9月には3両編成車両の製造を日立製作所が落札。契約は4編成(全12両)で、2022年に先行2編成が納入、2023年度に残る2編成が納入される予定となっている。営業運転での運用開始は2023年頃と見込まれる。同3両編成車両では、運転台を持たない中間車が増結される。製造は日立製作所笠戸工場での実施。

ゆいレール3両編成化後のイメージ(mjws作成)

上記新造車以外については現行の2両編成車両を改修改造し、中間車を増結させ3両編成車両とする。対象は現行列車のうち5編成。

また、3両編成化に伴い車両基地の増備が計画されており、那覇市安次嶺で整備が進められている国道506号小禄道路の「赤嶺トンネル」の上部に新たな車両基地が建設される。

Youtube 飛島建設 赤嶺トンネル北側工事(20210727) より

新車両基地の敷地面積は1万3000㎡。3両編成の営業車両9編成を留置できる留置線の他に、本線と結ぶ入出庫線、分岐器、整備工場、点検車庫などを配置。新車両基地の整備費用は約100億円が見込まれている。