大阪モノレール瓜生堂延伸について
2022-01-252021年6月22日、大阪モノレールは門真市駅から瓜生堂駅までの区間の約8.9kmの延伸することについて、詳細を明らかにしました。2020年4月1日に国土交通大臣が延伸区間である門真市駅から瓜生堂駅(仮称)の工事施行を認可したとのことです。全区間は複線で建設し、門真南駅・鴻池新田駅・荒本駅・瓜生堂駅の4駅を設置することになっています。また終点である瓜生堂駅の北側には車両基地も建設する予定です。
今回の大阪モノレール瓜生堂延伸について詳しく説明いたします。
■大阪モノレール瓜生堂延伸の工事
■大阪モノレール瓜生堂延伸されたらどうなる
■大阪モノレール延伸に伴い新設される駅について
■大阪モノレール瓜生堂延伸に東大阪市民が困惑
■大阪モノレール瓜生堂延伸の工事
大阪モノレール瓜生堂延伸の工事は大阪府と大阪モノレールが担うことになっています。大阪府が担う工事は軌道桁や支柱などインフラ部分、大阪モノレールが担う工事はインフラ外部である軌道上の車両や電気線、信号通信線関係などです。総事業費は約1050億円で、車両基地の整備工事、用地買収や支柱工事が進んでいます。開業は2029年を目指しています。
■大阪モノレール瓜生堂延伸されたらどうなる
気になる大阪モノレールの瓜生堂駅まで延伸されたらについてです。
延伸区間である門真市駅から瓜生堂駅までの所要時間は17分、始発駅である大阪空港駅から瓜生堂駅までの所要時間は55分かかるとされています。新設する駅はいずれも他の路線と接続します。門真南駅では大阪メトロ長堀鶴見緑地線、鴻池新田駅ではJR学研都市線、荒本駅では近鉄けいはんな線、瓜生堂駅では近鉄奈良線にそれぞれ乗り換えることができます。瓜生堂駅は近鉄奈良線の若江岩田駅と八戸ノ里駅の中間に位置していて、現時点で近鉄奈良線には存在しません。近鉄奈良線瓜生堂駅も大阪モノレール延伸と合わせて新設されます。大阪モノレールが瓜生堂駅まで延伸されれば、東大阪市から奈良方面へつながり新たな交流が生まれることが期待され、不通になった際の代替ルート確保と利便性向上が図れるとのことです。
■大阪モノレール延伸に伴い新設される駅について
新設される駅は、門真南駅、鴻池新田駅、荒本駅、瓜生堂駅の予定ですが、現時点ではいずれも仮称としています。新設される駅がどのような場所に建設されるかなどを説明します。
門真南駅ですが大阪メトロ長堀鶴見緑地線と接続する予定です。
門真南が建設される場所は、近畿自動車道天理吹田線門真ジャンクションの真下になります。
長堀鶴見緑地線の門真南駅とは、連絡通路などで直結する可能性があるとのことです。
鴻池新田駅は、JR学研都市線の鴻池新田駅との接続します。
ですが、モノレールの駅からJR学研都市線の駅は少し離れた場所になります。
JRとの乗り換えをする際、少し時間がかかるとでしょう。
荒本駅は、近鉄けいはんな線と接続がします。
この荒本駅周辺は、いったん中央環状線を外れて大きく東に迂回するルートになります。
市道の上にモノレールを通す計画です。
東大阪市役所とイオン東大阪店に駅を建設します。
大阪モノレールの駅は、けいはんな線荒本駅の北側で現在のイオン東大阪店の場所に設置予定です。
大阪モノレール荒本駅が完成すれば、東大阪市役所と大阪府立中央図書館へのアクセスが便利になります。
駅建設の計画がある為、イオン東大阪店は2021年3月に閉店になりました。
モノレール駅は近鉄けいはんな線荒本駅より北側で、僅かに距離が離れると思われます。
瓜生堂駅は、近鉄奈良線の八戸ノ里駅から若江岩田駅の間にある場所に建設されています。
近鉄奈良線側にも今のとこと八戸ノ里駅から若江岩田駅間に駅はありません。
大阪モノレール延伸と同時に瓜生堂駅が設置されるでしょう。
とある情報によると、瓜生堂駅周辺は2019年度に交差点が整備されて下地は整ってきているとのことです。
モノレール駅瓜生堂駅は、近畿自動車道天理吹田線と中央環状線との間に駅が建設されると思われるスペースがあります。
大阪モノレールと近鉄奈良線の瓜生堂駅が完成したら、それぞれの駅との距離は無いと思われ乗り換えがとても便利になるでしょう。
■大阪モノレール瓜生堂延伸に東大阪市民が困惑
2029年の開業を目指して瓜生堂まで延伸されることが決っている大阪モノレールですが、東大阪市民が困惑しているとも言われているそうです。大阪モノレールが延伸すれば伊丹空港と直結し、利便性は大きく向上すると言われています。期待が高まっている一方、一部の東大阪市民からは迷惑がられているとのことです。
延伸を歓迎しない理由は2つあります。
まず1つ目が瓜生堂駅の位置です。
若江岩田駅と八戸ノ里駅の中間に瓜生堂駅ができます。瓜生堂駅は近鉄奈良線との乗換駅となり、優等列車が停車するのではとのことです。そうなれば、ただでさえ運航密度が高い奈良線の線路容量はひっ迫して、ラッシュ時には混雑率が増すと懸念されている方もいるとのことです。近鉄奈良線は関西の鉄道路線で混雑率第5位と言われて、大阪モノレールが瓜生堂駅まで延伸し、優等列車が停車すれば、さらに混雑するであろうという情報がありました。
2つの理由は、交通面での利便性が良い街としての魅力が高まることにより、東大阪市に住む人が増えるのではとも言われています。東大阪市は大阪府内でも治安が良く、緑が多いことで子育て向きと評判です。一見するととても良いことに思えますが、待機児童問題が解消されていませんし住民が増えれば市民サービスが低下することもありえます。つまり人気が高まる分、家賃や地価が高まるため、もともと住んでいる住民にしてみれば負担に感じるということです。
■大阪モノレール瓜生堂延伸のおさらい
・大阪モノレールは門真市駅から瓜生堂駅間の約8.9km延伸される予定
・門真市駅から瓜生堂駅間に建設される駅は門真南駅・鴻池新田駅・荒本駅
・延伸は2029年を目指している
・大阪モノレール瓜生堂延伸の工事は大阪府と大阪モノレールが担うことになっている
・総事業費は約1050億円
・門真市駅から瓜生堂駅までの所要時間は17分
・大阪空港駅から瓜生堂駅までの所要時間は55分
・延伸により東大阪市から奈良方面へつながって新たな交流が生まれるのが期待されている
・瓜生堂まで延伸されることにより一部の東大阪市民が困惑する
大阪モノレールの延伸は2029年を目標に掲げています。
建設される全駅は、他の路線と接続しているため便利になるでしょう。
大阪モノレールは日本一路線が長いモノレールとしていますが、かつてはギネス記録を持っていた時期もありました。
大阪空港駅から門真市駅までの区間は21.2kmです。
門真市駅から瓜生堂駅までの8.9km延伸されれば、30.1㎞になります。
今後の瓜生堂駅までの延伸に目が離せません。