多摩モノレール延伸構想について

多摩モノレール延伸構想について

2022-05-02 0 投稿者: mjws編集

皆さんは、「多摩モノレール」と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?
私は空中で走っている電車を思い浮かべます。最近は、コロナウイルスの影響で電車に乗る機会が少なくなったと思います。これから、「多摩モノレール埼玉延伸構想」について解説していきます。

多摩モノレールとは

多摩センター~上北台間約16kmを結ぶ路線です。全体としては、上北台~箱根ヶ崎間、多摩センター~町田間、多摩センター~八王子間などたくさんの延伸計画があります。延伸区間の開業はわかりません。

多摩モノレール埼玉延伸の計画について
皆さんは、「多摩モノレール埼玉延伸の計画」がいつ頃発表されたと思いますか?

1981年に「多摩都市モノレール等基本計画調査報告」が発表されました。路線は約93kmとして、町田~多摩センター~上北台~箱根ヶ崎と、是政~唐木田~八王子が計画されました。そのほか、八王子~箱根ヶ崎間や、八王子~立川間なども路線に含まれています。その後、1期区間として立川北駅~上北台駅が1998年に開業しました。2期区間として2000年に立川北駅~多摩センター駅間が開業しています。しかし、その後の延伸については、多摩都市モノレールの経営が危ないので話が進みませんでした。延伸が本格的に話すようになったのは経営が安定してから2008年4月に「多摩都市モノレール経営安定化計画」です。今でも決定した延伸区間はありません。

箱根ヶ崎延伸について

皆さんは「箱根ヶ崎延伸について」は聞いたことがありますか?
多摩モノレールの残る計画区間のうち、最も進んでいるのが箱根ヶ崎延伸です。上北台から西に曲がって新青梅街道に入り、JR八高線箱根ヶ崎に至る約6.7kmの区間です。導入空間となる新青梅街道の工事が進んでおります。もし、完成すればモノレール用地がすべて確保されることになり、モノレール着工の条件が整います。

JR八高線 箱根ヶ崎駅

沿線には鉄道がない、武蔵村山市があり、モノレール延伸を願って建設運動を続けてきました。導入用地の確保と沿線の盛り上がりという条件がそろったため、「箱根ヶ崎延伸」が、区間より先に進んでいます。
箱根ヶ崎延伸では、新たに7つの駅が設けられます。地元ブログの情報を見ると、学園三丁目交差点付近、村山病院北交差点付近、本町1丁目交差点付近、三ツ木交差点付近、青岸橋東交差点付近、瑞穂武蔵付近、箱根ヶ崎の7駅のようです。

町田延伸について

皆さんは「町田延伸について」は聞いたことがありますか?
町田延伸は、多摩センターから、小山田緑地、小山田桜台団地、都道47号線を経て町田駅に至る約16kmの路線です。東京都が設置した「多摩都市モノレール町田方面延伸ルート検討委員会」がルートを選んで、2022年1月28日に概要が発表されました。4つの案が候補として、そのうちの「B案」が選ばれました。

ルート選定されたのは上記の内B案と呼ばれるルート

決定したルートは、多摩センターから町田市立陸上競技場、日大三高、小山田桜台団地、桜美林学園、町田市民病院、町田高校を経由して町田駅に至り、総延長は約16kmです。当初の最短ルートでは13kmとされていましたが、需要を確保するため3km距離を長く取りました。都道156号線と47号線を中心に導入空間道路の確保が進んでいて、多摩センター~多摩南野交差点付近と、桜美林大学付近~本町田付近の計約7kmで導入空間が確保されています。ただ、町田市中心部付近などは、道路用地確保に動き出したばかりの部分もあり、モノレール事業化へはもう少し時間がかかります。

町田駅設置想定位置となっている原町田大通り

八王子延伸について

皆さんは「八王子延伸について」は聞いたことがありますか?
八王子延伸は、多摩センターから、小田急多摩線唐木田駅付近、京王相模原線南大沢駅付近、多摩美術大学付近を経由して、八王子ニュータウンの横浜線八王子みなみ野駅付近を通り、JR八王子駅までの延長約17kmの路線です。

八王子駅前の様子

こちらも一部区間で導入空間道路の確保が進められており、箱根ヶ崎からさらに延伸し、羽村を経て八王子までを結ぶ路線、唐木田付近で延伸八王子ルートから分岐し、若葉台・南多摩を経て是政までを結ぶ路線、八王子から小宮・日野を経て甲州街道までを結ぶ路線が決まっていますが、まだ見通しは立っていません。多摩モノレールのすべての延伸区間の開業予定時期はわかりません。

八王子ルート唐木田駅想定位置

多摩モノレール延伸の今後の見通しについて

箱根ヶ崎延伸について「導入空間となりうる道路整備が進んでおり、事業化に向けて関係地方公共団体・鉄道事業者等において具体的な調整を進めるべき」とあり、かなり前向きな表現です。新青梅街道の整備が終わる2022年度以降に工事が始まるとみられます。

武蔵村山市では、市内循環バス(愛称「MMシャトル」)を運行中。地元の気運醸成が進んでいる。

町田延伸については、「導入空間となりうる道路整備が前提となるため、その進捗を見極めつつ、事業化に向けて関係地方公共団体・鉄道事業者等において具体的な調整を進めるべき」とあり、まずは道路整備を優先すべきとのことです。2022年1月にルートが決定し、導入区間となる道路整備が順調に進めば、町田延伸は実現性のある計画とみられます。

八王子延伸については、「事業性に課題があるため、関係地方公共団体・鉄道事業者等において、事業計画について十分な検討が行われることを期待」とあります。事業性に課題、という表現は後ろ向きで、すぐに事業化する見通しは立っていないとみていいでしょう。

それ以外の区間については、構想の域を出ておらず、実現へ向けて可能性が高まっているようにはみえません。

まとめ:多摩モノレール埼玉延伸構想はまだ、見通しが立たない

ここまでで「多摩モノレール埼玉延伸構想」についての解説はどうでしたか?
私は1981年の頃から計画されており、今でも未完成だとは知りませんでした。今はコロナウイルスの影響で鉄道会社は赤字だから工事がかなり遅れると思います。無事に完成することを願います。もし、コロナウイルスが終息したら一度は多摩モノレールに乗ってみたいです。