よみうりランドのモノレール(廃線)
2021-09-05(動画紹介記事です。)
皆さんはよみうりランドというレジャーランドをご存じでしょうか。多摩丘陵南部に1964年に開場され、今日まで多くの来園者でにぎわう一大レジャー施設となっています。
1963年、この一帯に計画および建設されたゴルフ場の隣接地に、同ランドの開業が発表され、これに先行する形で1963年夏には読売スキーセンターが営業を開始しました。
よみうりランドと言えば、直近では職業をテーマとした地区「グッジョバ!!」が開業した事でも有名ですが、過去には「近藤玲子水中バレエ団」が講演を行っていた「水中バレエ劇場」等でも知られるほか、1988年に設置されたジェットコースター“バンデッド”等で知る人も多いのではないでしょうか。
近隣施設としてスーパー銭湯「よみうりランド丘の湯」が配置されていたり、介護療養型医療施設が位置するなど、レジャー施設だけではない、よみうりランドおよびこの近隣地域には魅力があふれています。
このよみうりランドには、かつてモノレールが運行していました。
現在の読売慶友病院駅跡地に位置していたよみうりランド駅を中心として、同ランド用の大駐車場位置に配置されていた駐車場駅、音楽堂駅、上述したスキー場近くに位置するスキー場駅を経由し、スタート位置となるよみうりランド駅に戻ってくる3.4kmの路線となっていました。
同モノレールの開業は1964(昭和39)年元日。ランド開園に先行する形で運行を開始し、以降よみうりランドへの来園者、施設間移動者の足として活躍しました。
周辺動向としては、よみうりランド開園前となる3月1日に小田急線「西生田駅」が「読売ランド前駅」に改称されたほか、遊園地の造成に伴い、よみうりパブリックコース(ゴルフ場)の一部が移設されています。
モノレールは開業時、国内で最も長い距離となる全長2kmとして開業(後に延伸し環状運転となる。)しました。当時は、小田急線の「読売ランド前駅」までの延伸も構想されていたようですが、結局実現はしませんでした。
モノレールはその後、1978(昭和53)年に廃止となっています。
モノレール廃線後も、使用されていたモノレール第一橋梁とモノレール第二橋梁は残されていたのですが、老朽化していた事もあり2007年ごろに両橋梁共に撤去されてしまいました。
この事により、よみうりランドモノレールの廃線ルートはそのほとんどの遺構が撤去され、当時の知見が無いと、現在では元々のルートを辿る事すら難しくなっています。
今回、このよみうりランドモノレールの廃線跡について、編集室スタッフの知見と当時の資料を基に散策を行いました。
宜しければ最後までお付き合いいただけると幸いです。
- 参戦記:「開業時塗色(ラッピング)列車」に貸切乗車!昭和島車両基地見学&撮影会
- 「万博鉄道まつり2024 with観光EXPO」開催~国内最大級10万人規模の屋外鉄道イベント~
- 東京モノレール開業60周年記念企画「吹き飛ばせ熱い夏!モノレールで乾杯!納涼ハイボール列車」ツアー
- モノレールの歴史・最初の一歩から現在へ
- 町田都計3・3・36号 旭町区間 3月23日開通