多摩モノレール町田延伸気運醸成シンポジウム開催

多摩モノレール町田延伸気運醸成シンポジウム開催

2021-10-02 0 投稿者: mjws編集

現在、延伸の検討が進められている多摩モノレールの町田延伸ルート。地域商工会議所では、10月30日(土曜日)に同延伸ルートの気運醸成シンポジウムを開催する。

今回のシンポジウムは、町田商工会議所 都市整備まちづくり委員会が主催するもので、令和3年 2021年10月30日 土曜日、14時から“未来の乗せ 僕らのまちにモノレール 町田未来駅シンポジウム”のタイトルのもと開催される。

シンポジウム当日は、町田市多摩都市モノレール推進室より多摩モノレール町田延伸計画が置かれる現状の説明が実施される予定。また、当 MJWS編集室からも 、代表(田村拓丸)が、演者として参加する。

2021年、北九州市北九州モノレールを視察(写真右 MJWS田村)

町田市では2013年2月に、多摩モノレール町田延伸を促進する目的で、市と市内関係団体によって「多摩都市モノレール町田方面延伸促進協議会」を設立、さらにその後の2018年4月には、新組織 町田市都市政策課「多摩都市モノレール推進室」を設置し、多摩都市モノレールの町田延伸事業や周辺地域のまちづくりを推進するため諸所の活動を展開している。

町田延伸ルート上の終着点、町田駅の設置が想定されるJR町田駅

さらに、2019年6月、町田市は「多摩都市モノレール町田方面延伸加速化プロジェクト」を始動、モノレールの導入空間となりうる都市計画道路の事業用地について、市が主体で先行取得を進めるというもので、他に事例のない推進活動を展開している。

今回のシンポジウムは町田商工会議所 都市整備まちづくり委員会が主催するもので、令和3年 2021年10月30日 土曜日、14時から“未来の乗せ 僕らのまちにモノレール 町田未来駅シンポジウム”のタイトルのもと開催される。

シンポジウム当日は、町田市多摩都市モノレール推進室より、多摩モノレール町田延伸計画が置かれる現状の説明が実施される予定。また、当 MJWS編集室からも 編集長(代表)の田村が スピーカーとして参加する。

多摩モノレール町田延伸計画では、JR横浜線や小田急線の町田駅を中心として発展する町田駅ターミナル部分への、多摩モノレールの乗り入れが検討されているが、モノレールが中心部に乗り入れる事例として、北九州市という九州の都市が存在。この実際の状況がどうなっているのか、つまり 北九州モノレールが、北九州市にもたらした発展の事例を主題として、町田商工会議所が進めている 多摩モノレール町田延伸ルート上の空想駅デザインを作成する“未来駅プロジェクト の紹介と合わせて説明が予定されている。

開催場所は、町田市文化交流センターの6階ホールで、現地参加の他に、YoutubeによるWEB配信が実施される。現地での参加には事前の応募が必要。

現在 多摩モノレールでは北側の終点である上北台から、中央線が乗り入れる立川駅を経由し、南側の既存終点となる多摩センター駅までの区間で営業運転が実施されている。

多摩モノレール町田延伸ルートとは、この南側の終点である多摩センター駅からJR横浜線 ならびに 小田急線の町田駅付近までさらに13km延伸が検討されているもの。

多摩モノレール町田延伸想定ルート(ルートは決定しているわけではありません。)

多摩モノレール町田延伸ルートが完成すると、立川や多摩センターまで乗り換えなしで移動できるようになるほか、現在、公共交通機関の移動としてはバス一択である、町田市民病院、木曽団地、山崎団地、忠生地区、桜美林大学、小山田桜台団地などの地域からも、町田駅、多摩センター、立川駅まで一本で繋がる事になる。

シンポジウム内でも紹介が予定される北九州市と北九州モノレールの例では、モノレール建設当時はほぼ更地だった終点地域の現状を紹介。今現在ではマンションや商業施設も建設が進み、当時の面影を感じる事は不可能に近い状況となるまでに発展。北九州モノレールでは、現在営業を続ける小倉線の他に、黒崎線という別のルート構想もあったが、結果的に完成する事はなかった。モノレールが完成した小倉地域と、モノレールが完成しなかった黒崎地域との発展の差はいまだに広がりを見せているのも事実。町田延伸ルートにおいても、是非モノレールの完成を実現させ、持続的な発展を期待したいと感じる。

北九州モノレールの開業で、北九州市小倉北区・南区は劇的な発展を遂げた。

実際にモノレールが完成する事になれば、延伸沿線の都市開発や再開発が促され、このご時世においても人口増加がさらに進み、建設時には都市計画の見直しで、都市整備ばかりでなく、沿線団地のリニューアルも進んでいくとみられる。

北九州モノレール城野駅付近のモノレール開業前の様子。
北九州モノレール城野駅付近のモノレール開業後の様子。モノレールの開業もさることながら、都市計画道路の配置によって、車での移動導線も劇的な進化を遂げた。
北九州モノレール城野駅付近のモノレール開業前の様子。現地の方には伝わり易いと思うが、当時は広く更地が続く一帯となっていた。現在はマンションが連立し、市民のベッドタウンへと生まれ変わっている。
上の画像を志井駅側から見た様子。同じ場所を見ているとは到底思えない。

多摩モノレール延伸計画該当路線は「事業化に向けて関係地方公共団体・鉄道事業者等において具体的な調整を進めるべき。」と位置付けられ、いよいよ整備着工に向けた前段階まできている状況となった。町田市においてもモノレール整備に関する推進室が設置され、地域商工会議所でも延伸に向けた機運醸成活動が行われるなど、官民による延伸推進活動が活発化している。これに対する東京都の対応を含め、今後の展開が気になるところ。

文章/MJWS編集室